ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録

ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録 LGBTQ図書
2023年2月22日

ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録

ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録
こんにちは、スタッフのNです!

今回ご紹介するのは、
カイル・マイヤーズ:著/ 上田勢子訳
『ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録』
です。

この本は、社会学者としてジェンダー研究を行なっていた著者とパートナーが妊娠をきっかけにはじめた”ジェンダー・クリエイティブ”な子育ての記録です。
男女二元論にとらわれず、自ら自分のジェンダー・アイデンティティを発見できるように子を育てていくにはどうしたらいいでしょうか?
そのヒントとなるようなアイデアが本書には随所に記されています。

著者とパートナーは、子どもに何事にも縛られずさまざまな体験をしてほしいと願い、限りなくジェンダーニュートラルに子育てを進めて行きます。
それは周囲の理解が必要なことでした。
服や玩具から、pronounce(代名詞)まで、生まれたその時から様々にジェンダーに基づく社会規範から内包されていく概念を、我が子に強制的に当てはめたくない。
そのためには家族や友人、教育者など周囲の人々が子どもに決めつけた押し付けをしないことが必要で、著者たちはそのことを丁寧に説明して行きます。
はじめは戸惑いながらも周囲の人々も徐々に自分たちがいかに男女二元論を前提に様々なことを決定してきたかと言うことに気がついて行きます。

わたしたちは日常で何気なく、出生時に割り当てられた二元的な性別に沿って育てられるのが自然なことであり、そのことがもっとも将来の幸福につながるジェンダー観であると考えがちです。
しかし、著者の子どもは結果的にのびのびと成長していき、多くのことを自らで発見して決定して行きました。
全てを著書と同じように子育てをしていくことはひょっとしたら勇気がいることで難しいことかもしれません。けれど、可能な限り決めつけから自由であるための、多くのアイデアやヒントも読み取ることができる本だと思います!

ぜひご一読ください!

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